久しぶりの執筆です。
4月5月と怒涛のような忙しさでした。
これからはがんばって定期的に更新しますので皆様よろしくです。
自然の中で犬とキャンプする醍醐味を17歳にして経験してしまった私はとても幸福でした。
ちょっと足を延ばせば人一人いない山林があったし、町内の奥には昔話そのままの正に「竜がでそうな堤(つつみ:田んぼに水をひくためのため池)」がいくつかありました。小川には天然のアマゴやイワナがおり、釣ったりヤスでついたりできた。そして、いつも一緒に遊ぶパートナーとして『エル』がいました。もちろん始終一緒についているわけではなく、適当にそれぞれ好きなことをして過ごし、食事や寝るときは一緒。ただし呼べば必ず森の中からどこからともなく現れます。
まるで、クロヒョウ(ロデム)率いるバビル二世になった気分でした。
高校2年生の春にキャンプ道具を一通り揃えた私は、長い夏休みをどう過ごすか迷いました。できるだけ長くキャンプしたい!。しかし、問題はどこでするかでした。なぜなら午前中には部活があり、ほぼ毎日末広陸上競技場まで自転車で行かねばならなかったからです。キャンプと部活との両立は大きな課題でした。
山でテントを張るだけではつまらない。そこで、堤にドラム缶で作ったイカダを浮かべてその上にテントを張って暮らそう と考えました。
しかし、ドラム缶をそんなにたくさん調達することは不可能なこと、堤は夏暑く、蚊が大発生する恐れがあること・・などから断念しました。
さて、どうしたものか?。さんざん悩んだあげく私は父に相談したのです。
父に相談したところ、観音下の奥を流れる小川に流木で橋を渡して、その上にベニヤ板を張り平らにしてテントを張ってみたらどうか、と言われ(普通止めるような気が・・・)ました。私はその言葉にがぜんやる気になり、さっそく日曜日にエルを従えて川に下見に出かけたのです。