テント生活をしていて困ったことは唯一、雨です。
一度はすごい豪雨にみまわれ、いつもならサラサラと流れる清流が、渦巻く濁流(おおげさ・・・)となりゴーゴーと唸りながら眠っているテントの下を流れました。
実はこのような事態になっても大丈夫なように、床板の設営は梅雨時期に行っていました。その時点で水面から50cmは余裕があったのに、アレヨアレヨという間に水面はみるみる上がってきました。以下そのときの心境・・・・・。1日目「は〜雨ですか。」っと余裕シャクシャク。2日目「おっまだ、いきますか」がんばってね。3日目「そろそろ、やみませんかねエ・・・」。さすがに4日目には「神様ご勘弁を・・・」とばかりに、夜にいそいそとテントを撤収しました。寝ている背中の下を水が流れるという経験はなかなかないですが、あまりに勢いが強いと正直ビビります。うつらうつな眠る夢の中で私は必死に泳いでいました。夢から覚めてビックリ!、水面は床下のわずか10cmへと迫っていました。仕方ないので夜、ヘッドランプを灯して、エルとずぶ濡れになってテントの撤収作業を行いました。

一夜明けてビックリ、鍋やフライパンなどが流されてしまっていました。幸い板張りは流されることなくすみ、テント生活を途中で止める事態は避けられました。しかし、このあとが結構大変。湿った布は夏の適度な湿度と温度でカビが発生!!。テントもフライシートも寝袋もホカホカにカビちゃいました。日光の差し込む場所を探してすべての物を干して、乾かすのにずいぶん苦労しました。でも、こんな作業も山というフィールドで体験すると結構スリリングで楽しいものです。先の話ですが、大学時代に6年間在籍した野生生物研究会での野生動物調査でのキャンプでは随分といろんな経験をするのですが、この頃の体験ほど楽しいものはなかったし、一人で成し遂げられたからこそ、学生時代フィールドでおこる難題にもめげずにやり過ごせたのでしょう。
遊びにきた母と姉