獣医大学学部生の生活(私の場合)。
8時半から12時まで授業。午後1時30分から終了まで(長いものでは夜中)実習。実習が速く終わったときは研究室の仕事。とりわけ野生動物学教室ではタヌキ、シカ、サルなどの解剖が多く、先輩や同僚と夜遅くまで解剖室でひたすら解剖を行っていました。解剖から得られる生物学的情報(固体の性別 年齢 体格 栄養状態 死因など)は現在生息中の野生動物の保護のための貴重なデータとなります。ではそれらの死体はどこから来るでしょう?一番多かったのは自然保護センターに収容され死亡した固体。次いで猟師さんからの提供(有害鳥獣駆除時)、交通事故死体などです。多いときには80kgを越すニホンジカ3頭なんていうときもありました。そのような時は教室員総出での作業になります。3年生から4年生までの2年間は午後の実習も遅くまで続くものが多く、それよりもさらに遅くまで大学に居残ることが多かったです。つらかったけどとても楽しかった時でした。また、そのときに得た知識と技術は今の自分の大きな糧となっています。
また、当時の情熱は今も現在進行形で続いています。
交通事故後死亡したニホンジカの死体を自然保護センターから引き取る
センターへの往復は大学から約4時間
左の緑のシャツが私 大学5年生のとき
