おはようございます。
毎日寒い日が続いております。
20年前のこの寒さの厳しい時期に、阪神淡路大震災が発生し、多くの方が被災しました。
先日の1/17に「牛乳猫」さんのご依頼で、「獣医師の目から見て備えあれば憂いなし」という演題で講演させていただきました。
主に、震災時の備えということで、フードや水、薬など準備しておくべき物品、被災時に体調を崩さないようにするための予防等についてお話ししました。
私自身、決して準備万端という状態ではなかったので、今回の講座は非常に良い機会となりました。
考えたくないですが、被災時にもし飼っている動物と生き別れた場合、物言えぬ犬や猫は容易には飼い主のもとには戻れません。
被災の確率は低いかもしれませんが、外に離れてしまったらかなり高い確率で再会は難しくなるでしょう。猫の場合はなお、深刻です。
その場合、威力を発揮するのは迷子札です。
しかし、猫の首輪は外れやすく、犬の場合は痩せると首輪が抜けてしまいますね。
では、どうするか?
やはり、マイクロチップしかないでしょうというのが、結論です。
このお話を準備するにあたり、私は飼っている犬3頭と猫1頭にマイクロチップを挿入しました。
挿入は非常に簡単です。注射器の針の中に小さなチップが入っており、予防接種の要領で首のたるんだ皮膚の下に挿入します。
マイクロチップを読み取るには「マイクロチップリーダー」が必要ですが、県下の動物病院にはリーダーが配備されていますので万が一病院で保護された場合はその場で登録番号が分かるので安心です。