交通事故にあったネコが入院することになりました
体内で出血があるため、この数日で血液量がとても減り、このままでは命を落とす危険がありました。
人間なら即座に輸血、というところですが、現在、動物医療体系のなかでは赤十字のような輸血機関はなく
このような場面で動物病院は供血に苦慮するのが現状です。
飼い主さんが健康で若くて体重の大きいネコ、しかも採血の間じっとしているおとなしいネコを複数飼って居られればよいのですが、ほとんどはそうはいきません。
今回も『・・・・血がほしい・・・・』と切に願っていました。
すると、そこへなんと知り合いの患者さんが来院。しかも、先ほどの条件にぴったりの子を連れて。
事情をお話したら心よく血を提供して下さりました。
採血を素早く済ませ、血液タイプの確認をして、さっそく輸血開始。
ゆっくり、ゆっくり・・・だが、確実に健康で元気な血が横たわる体に沁みていくのが感じられます。
元気になろうな。血をくれたネコちゃん、ありがとう。