最近では、春に生まれた子猫が離乳して迷子⇒ウロウロしていたところを保護されるといったケースで来院する子が多くなってきました。
さて、この子の体には何かが寄生しているようです(写真)。

正体は、『シラミ』です。
毛や皮膚につく寄生虫というと一般的には『ノミ』と『ダニ』を思い浮かべますが、ときどきシラミも見かけます。
写真のように卵を毛に産み付けるのが特徴で、先端部が切れているように見えるのは中のムシが外に出てしまった状態です。
シラミはノミやダニと異なり『宿主特異性』という性質をもち、ネコにはネコのみに、ヒトにはヒトのみに寄生し卵を産むというおもしろい性質があります。
シラミに寄生され、毛に卵を産まれたら卵を毛から取ることは不可能なので、今回も子猫は丸刈りになりました・・・・。