「足先や足の裏を暇さえあればなめている!」 そう訴えて来院されるケースは大変多いです。
毛が白の犬の場合は同時に毛が写真のように茶色に変色しています。
診断のため、顕微鏡で見てみるとユキダルマのような形の「マラセチア」がたくさん見られました。この「マラセチア」は犬の外耳炎の原因にもなっている「酵母真菌」で、皮膚表面には常在菌として不通に見られます。ただ、顕微鏡の狭い視野にいくつも見られる場合は大量に繁殖している証拠で、「痒み」「毛の変色」といった症状を呈します。治療には「抗真菌シャンプー」による部分薬浴と抗真菌薬の服用が効果的です。問題なのは「なぜ、大量発生したか?」です。癖でなめていて繁殖するケース、アレルギーなどで皮膚の抵抗力が低下して繁殖するケースなど様々なので、このような症状がみられる場合はご相談ください。
指の間が茶色に変色
中央に見られる「ユキダルマ」が「マラセチア」