初めは肛門の周りにニキビ程度のできものだったのが、しばらく見ぬ間に小指大になり、さらに大きくなってもうどうしようもなくなって来院されるケースが年間に数度もあります。これは「肛門周囲腺種」といって未去勢のオスに多く見られる腫瘍です。良性の場合は切除で完治しますが、悪性の場合は腹腔内のリンパ節に転移がないかの定期的な監視が必要です。また、良性でも大きくなりすぎると肛門括約筋を巻き込み手術後に便の垂れ流しがみられるようになってしまう場合もあります。
去勢手術で発生を予防できる場合が多いのが幸いです。オスのワンちゃんの飼い主さんでまだ未去勢の方は一度ご検討ください。不明点などありましたら院長まで気軽にお問い合わせください。