「妊娠していないのにお腹がパンパンに膨れいいる」という症状でポメちゃんが来院、さっそく検査をすることに。レントゲンではお腹の中が真っ白に写り、超音波診断装置ではその内容が水様のもので、しかも子宮に貯留していることが分かりました。この場合考えられる貯留物とは「膿」か「水」です。とにかく手術で子宮と卵巣を摘出する必要があります。結果、今回の場合は子宮の中に水が溜る「子宮水腫」でした。子宮に膿や水が溜る病気は通年を通して多いもののひとつです。動物の状態が安定していれば問題ないのですが、オーナーさんが異常に気付くのが遅れると中には命を落とす場合のある怖い病気です。この病気はもちろん避妊手術で発生を防ぐことができます。女の子のワンちゃんネコちゃんのオーナーさんでまだ避妊手術をされていない方は是非その子たちの未来の安全のためにも避妊手術をご検討ください。当院ではワンちゃんの場合は腹腔鏡を使用した手術も可能ですので痛みと傷を極力抑えた安全な手術も可能です。
