小松市の動物病院・トリミング
すずき動物病院

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耳道の病気はその発生部位によって 外耳炎 中耳炎 内耳炎 に分けられます。

絵はその部位を表しますが、鼓膜の手前が外耳、鼓膜の奥が中耳、内耳です。

病院では耳の診察時に耳鏡という器具を使って外耳と鼓膜の状態を見ますが、『外耳炎ですね』と言われた場合は鼓膜の手前の部分に腫れや膿等を伴う炎症がみられますよ という意味です。

耳の垂れた犬でよく耳の病気が発生します。これは耳が垂れていることで耳道内の空気の出入りが滞り、湿気を帯びやすく、結果として細菌や酵母真菌が増えやすいからです。通常は耳の洗浄と薬の注入で改善しますが、稀に慢性化といって悪化改善を繰り返すうちに耳道内が肉芽でふさがってしまうという状態になることがあります。 

写真では耳道内にゴロゴロと肉芽が発生し、完全に耳道が塞がり化膿しています。このようなときは、手術で耳道を切開し、空気の出入り口を作る方法や、炎症が鼓膜や中耳に及ぶ場合は耳道全部を取り除く処置が必要になります。                                               

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  今回の場合は全耳道切除という手術を行いました。

切除した耳道内にも同様に肉塊がたくさんできていました。

このような事態を避けるためには、日常のケア、つまり耳掃除が必要です。犬の耳道はヒトと異なり曲がっていますので、耳カキによる耳垢の除去はできません。ですから、耳の定期的な洗浄が効果的です。よく『耳に水をいれてはいけないと思っていましたぁ~』と言われますが、大丈夫。犬は人よりも力強く首を振って耳内の水を飛ばせられますから。できれば洗浄後に耳の縁に出てきた汚れを綿棒などで拭ってください。

下図はその方法です。専用のクリーナーを使用するとより効果的です。

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