小松市の動物病院・トリミング
すずき動物病院

01手術前.jpg

診察をしていると、オスのワンちゃんで睾丸が片方しか袋に入っておらず、もう一方がおチンチンの横に留まっていることがよくあります(精巣の腫瘍(セルトリ細胞腫 08.9.2参照)。今回はいくら手で触診してもなかなか見つからず、間違いなく腹腔内に睾丸が停留しているということで、手術で腹腔内の睾丸を摘出することになりました。ちなみに睾丸は犬が生まれたときには腹腔内にあり、月齢を増すに従って陰嚢(玉袋)に納まります。ですから、今回の場合はなんらかの影響で睾丸が陰嚢に行かなかったため起こった症状です。

 赤丸内の点線丸の所に、本来ならもう一個、睾丸があるはずなのにありません。

 見えている陰嚢近くを切開し、精巣を取り出し(去勢手術)陰嚢の横あたりを切開し、腹腔内を観察した状態が下の写真です。

02腹腔内の睾丸.jpg

黒丸で囲んだのが腹腔内の精巣です。

陰嚢内の精巣に比べて小さく、精巣内には精子は見当たりません。

この子の場合は、腫瘍化していなかったので、よかったです。

なぜ、睾丸はわざわざ腹腔内から陰嚢に行かねばならないかというと、腹腔内にあると睾丸内の精子が体温の影響を受け死滅するからです。袋はシワシワで皮が伸びたり縮んだりすることで外気温の影響を受ける体表面積を調整することで睾丸内の温度を調節し、精子にとって適温の環境を作り出しているわけです。

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