診療時間
平日:7時~12時/16時~19時
土日:9時~12時/15時~17時
休診日:月曜、祝日

 

病院

0761-48-7737

トリミング

0761-48-7730

小松市の動物病院・トリミング
すずき動物病院

「家に帰ったら足をケンケンしていたが、今度見ると大丈夫!。でも、またしばらくするとまた、ケンケンする」ということで来院されるワンちゃんはとても多い。このような時は、ワンちゃんの膝のお皿(膝骸骨)に手をあてて足を伸ばしたり曲げたりすると、お皿が足の内側にずれる(脱臼)ことがほとんどです。状態によってグレード分けされており、外れてもすぐにもどったり、ワンちゃんが自分でうまく戻せる場合は投薬と環境の改善(すべる床に絨毯を敷くなど)を行うと直りますが、写真のようにずっと外れっぱなしで、ヒトがもどしてもすぐに外れる場合は手術が必要になります。この子の場合も投薬等を行いましたが改善しませんでした。手術後は2週間ほどケージ内で安静にして、その後はリハビリを行います。

赤丸が膝の関節 左のパテラ=膝のお皿(膝骸骨)が内側にずれています

図2.jpg

愛犬を散歩中に自動車事故にあうことは不幸なことに意外と多い。

現在はスピード社会なので車に当たった場合は死亡する確立が高い。しかし、「事故にあった」ということで来院したときに無傷の場合は、以外にも命にきたす不具合が発生していないことも多い。

今回も搬送時にはショックのため虚脱状態であったが初期の検査では異常がなく経過観察をした結果命に別状はなかったものの、車に当たった衝撃で肩の骨(肩甲骨)が関節部分で折れていた。

この部分は筋肉と血管が非常に多いので予後は良好な場合が多いが、筋肉量が多い部分であるがゆえに骨折の整復は厄介である。一緒に頑張って治りましょう!

 中央左側が骨折箇所 複雑に折れなかったのが幸い

52-1_100202_UP_EXM_5965_CV76621424.jpg

最近は骨折が多い。

それもやはり小型犬で頭数が多いせいかトイプードルが目立つ。

折れる場所も様々で、今回は腕の関節(肘関節)が折れてしまった!。

ここは「上腕骨外側顆」という部分で、関節の外側です。

滑る床での転倒時や飛び降り着地失敗時に折れるようです。

弱ったことに、数か月の成長期に起こることが多く、この子も4カ月齢と若い。

治療は折れた場所を手術し、特殊なネジで固定します。

関節なので、細心の注意を払い正確に整復し、後遺症が残らないようにすることが、病院の責務です。

pin.jpg

日曜日、午後の診療後に手術をしようと準備をしていたら緊急時対応電話が鳴った。「シャンプーを終えた犬の顔がみるみる膨れ上がった!」とのことですぐに来院いただいた。

これまで、混合ワクチン接種後に同様の症状がおこったワンちゃんは診たことはあったが、シャンプーによるものは初めてであった。初回目ではなく2回目のシャンプー後ということであったので、なお可能性は強まる。顔面がふくれるだけでなら良いが、腫れた組織が気管を圧迫したら呼吸困難になりかねない。ちなみにこの子はステロイドの注射で症状が改善し、無事にもとのカワイイ顔に戻りました。

急性のアレルギー、喘息がおこったら、なるべく早く処置しないと危険です。

また、ワクチン接種は余裕を持って、午前中に行うのが安心でしょう。

DSC05540.JPG

早朝に携帯が鳴った!

「ケージの中ではしゃいで着地に失敗、その後苦しげに泣いている・・・前足を浮かせたまま」。犬種はやはりトイプードルでしかも4カ月齢。

私は朝型人間で布団から出たらすぐに動きだせるので、すぐに病院に来ていただいた。

レントゲンを見るとやはり手首の上の骨2本(とう骨 尺骨)が折れていた。

この場合は難点が2つ

①手首に近いため固定が困難

②骨が若いため若木骨折(若い木の枝を折ったときのように骨折面がささくれている)しており、固定が困難

③月齢が若いため固定後にも骨が成長し、その結果骨が湾曲する

しかし、当然ながら放置することはできないため、痛み止めの注射と仮固定を行い、体制を整えた後手術を行った。

トイプードル ポメラニアン ミニチュアピンシャー等の小型犬の骨折は本当に多い。

今回のようにケージの中での事故は珍しいケース。ほとんどはだっこしている犬をもらおうとして、誤って落としてボッキッといく事が多いです。

ワンちゃんの受け渡しには十分にご注意ください!。

 右下あたりが骨折部位 みごとボキリ

13.jpg

ピンクの当木がお似合い?痛みも減って元気になりました

DSC05388.JPG

「後ろ足がブラブラ・・・折れているかも」と、ネコが来院。

聞くところでは、外に出た直後に事故にあったという。

来院時はショック状態だったため、点滴などの処置を行い、落ち着いたところで血液検査とレントゲンを撮影。飼い主さんの言うとおり、左後肢の太ももの骨がボキリ!。しかも膝の関節近くでさらに悪いことにほ折れた上に骨がいくつかに割れていました。

手術で骨の中にサイズをあわせたステンレス棒を差し込み、さらにその棒を軸にして割れた骨を細いワイヤーでいくつも固定しました。

悲劇は一瞬にしておこります。しかし、この子の場合は一命はとりとめました。また、内臓がダメージを受けなかったことも幸いでした。

一度外の楽しさを覚えたネコは、どうしても外に出たがります。しかし、現代は交通量も多く、事故にあう確率は高い!。また、伝染病にかかることも・・・。やはり、ネコは室内で飼うことをお勧めしますし、逃亡には十分に気をつけたいものです。

 折れた大腿骨 骨盤も骨折している

01.jpg

 術後 骨の髄にステンレスの棒を挿入し固定

2.jpg

いつも往診をお願いされている方から「秋田犬が散歩中ふらついて側溝に落ちてから足が動かない・・・」と連絡が入り、すぐにスタッフ二人が急行!。なんとか車に乗せて病院に運び込みました。レントゲンを見ると、残念なことに右の大腿骨(太ももの骨)が股関節の近くで見事に折れていました。秋田犬は体重も重く放置するとますます立てなくなるので早急に手術を行いました。

この犬は13歳と、大型犬では高齢なので麻酔はもちろん術中の一切の手技に細心の注意を払いました。骨に軸となる金棒を入れたときに気が付いたのですが、大きさの割に骨がもろい。おそらく骨粗鬆症になっているのでしょう。そのために骨がもろくなり、少しの衝撃で骨折してしまったと思われます。人間のご老人と全く同じです。動物も人と同様で病気やケガは子犬と老犬に多いです。特に老犬の場合は骨をはじめとして、体中の臓器も弱くなります。高齢犬の飼い主さんは、犬用の良いサプリメントが数多くありますので、使用してみることも病気の発症予防には効果が期待できます。

横から見た太ももの骨 中央の関節は膝 股関節付近でボッキリと折れている

daitaikotu .jpg

 術後 太い金属の棒(2本)を入れて骨をまっすぐに修復

hutomomo.jpg

昨日の夜にアルミトレーごと食べてしまい、その後頻繁に嘔吐を繰り返しているゴールデンが来院。

吐きだしたものを見ると、確かにグチャグチャに噛み砕かれたアルミトレーが胃液に混じってある。

ただ、元気はあるのが幸いであった。

異物誤食→嘔吐→元気消失は、消化管内の異物が腸閉塞や腸捻転などをおこし、動物がショック状態に陥っていることがあるからである。

レントゲンを撮影したが、どうやらまだ大量に胃に残っているようであった。

夕方、午後の診療後にまず胃カメラを挿入し、バラバラになりひしゃげたアルミトレーを確認。他に食物がなかったことから嘔吐では出なかったのであろう。特殊なカンシを挿入するも除去不能のため早急に開腹し無事全て取り出しました。

高齢であったため、麻酔管理には厳重の注意を払ったものの途中呼吸が停止することがあり、手術後も麻酔の切れが悪く夜間も引き続き監視が続いたが、元気も回復しました。

異物の誤食の診断処置は、やはり「スピード対応」が成功のカギです。

胃内の様子:胃液に絡まったアルミトレー

cap001.jpg

取り出したアルミトレー

DSC05203.JPG

病院で最も多い処置の一つに「歯石除去」があります。

今回も「顔が腫れた!」ということで来院されたワンちゃんの処置を行ったのですがビックリ!

歯の表面が歯石で汚れていただけではなく、直径2mmほどの穴が空いていました。

ムシ歯は犬猫では珍しいです。

歯石除去に使うカンシを使って深さを調べたら片方は結構深くかったため抜歯を行い、もう片方はさほど深くなかったのでドリルで穴を削り、研磨し、噴射水で洗浄消毒後にセメントで埋めました。

犬の歯とはいえ、奥歯は3本の足で歯茎に支えられており、抜歯は大変。

やはり、歯磨きの習慣が大事と痛感しました。

歯磨きグッズも年々進化しており、病院やショップでいろんなものが販売されています。

当院のおススメはやはり、「なめるだけで酵素パワーで歯石除去可能な歯磨きクリーム・チキン味」「食べる歯ブラシ〜おやつ〜」の2つです。

右前2.JPG
左後1.JPG
2010-01-15

降雪激しい昨日の夕方、「シェパードが突然苦しみだした・・・」と電話が入る、直感的にある病気を疑いすぐに来院していただいた。問診では、下記の2点のみを確認。

①吐こうとする仕草をするが、吐けないか?

②散歩などの運動の後、すぐに苦しみだしたか?

その後すぐにレントゲンを撮影。

予想どうり、胃にガスが猛烈に溜まり、パンパン。

間違いなく胃捻転の状態でした。

胃捻転とは文字のとおり、胃がお腹の中でグルッと捻転することをいい、その結果、胃腸への血流が遮断され、放置すると胃腸が腐ります。また、神経もねじるので強烈に痛く、動物はショックに陥ります。苦しさの余り空気を無理やり飲み、胃腸が張ります。病院内に緊張感が張り詰める。

対処には超緊急を要し、一刻も早く開腹し胃を正常位置に戻し、再発防止のための固定を行います。

今回は飼い主さんのすぐそばで、日中に起こったことが幸いし、発見が早くてよかったです。

胃捻転は、ゴールデンやラブ、シェパード等の大型犬に多く見られます。これらの犬は運動量も多く、一度に食べる食事の量も多いためと考えられています。食べた後の運動、もしくは運動してからすぐに食事を与えることは思わぬ危険をはらんでいますので注意が必要です。

黒い部分が胃の中にたまった大量の空気

01382-1_100114_ABDOMEN_5671_CV76621424.jpg
01DSC05018.jpg

猫の発情期が近付くにつれ、ケンカ傷の治療で来院するネコが増えてきました。

顔や首、二の腕、お尻とけがの場所は様々ですが、オス猫は上半身に傷を負うことが多く、メスは下半身部に負うようです。オスはケンカのとき「こんニャろう!」と正面切って戦うため顔に傷が多いし、メスはしつこいオスから逃げるときにやられるからお尻に傷が多いのでしょう。

傷は運が良ければ自然に癒えますが、悪いと写真のように膿でポンポンに腫れあがります。こうなってしまってはお手上げ 腫れた部分を切開して膿を絞り出し、抗生物質の投与が必要です。

でも、野外でのケンカで怖いのはケガではなく、ネコエイズウィルスやネコ白血病ウィルスなどの病気への感染です。

外で得る自由とケンカで負うリスクはネコには計れません。全ては飼い主さんの考え次第です。

残念ながら、エイズも白血病も治療薬はありません。しかし、両者とも感染を防ぐワクチンがあります。

大切な愛猫を外に出すのであればせめてワクチン接種をしてあげてください。

新年初めての患者さんは、またまた「リボンを誤食したかも?」というネコちゃんです。

01cap002.jpg

これまでの経験上、飼い主さんが誤食を疑う場合の誤食率は100%なので、内視鏡検査をすすめ、実施したところ、やはりありました。

飼い主さん情報では約30cmくらいの青のリボンとの事でしたが見事(不幸にも)予想が的中したわけです。

02cap003.jpg

さっそく特殊なカンシを使ってリボンを引っ張りだすことにチャレンジ。しかし、これまでリボンがカンシでうまくとれたこ とはありません。

DSC04913.jpg

が、今回はするするっとひっかることなく、カンシにつままれたリボンが口から出てきました。スタッフ一同大喜び。開腹手術することなく摘出できたことは非常にラッキーな事例です。神様からのお年玉でしょうか

季節の変わり目は人と同じで動物も病気になりがちです。

中には長寿を全うして静かに息をひきとる動物もいます。

しかし、生き物は常に新しい命が芽生えるからすばらしい!

001koDSC02832.jpg

今夜は狆(ちん)の赤ちゃんが帝王切開によって生まれました。

 お母さんのお腹から出て 初めて外の空気を吸った感想は?

いい人に飼ってもらえることを祈ります

02hahatokoDSC02841.jpg

お母さんお疲れ様。

元気な子供が4頭生まれましたよ。

女の子が2頭に、男の子が2頭。

只今飼い主さん募集中とのこと。

お母さんはこれから子育てがんばって

01DSC02685.jpg

日曜日の午前中、地域では運動会が行われ、天気も上々、こんな日はあまり患者さんも来られないかなと思っていた矢先に珍事発生!。

窓口での患者さんと看護師とのやり取りで「またもや誤食か?」と診察室からのぞくとビックリ仰天。

犬用のおもちゃで遊んでいたが、勢いよく噛みすぎて下あごがスッポリとフードが出てくる穴ぼこにはまって、押しても引いても動かない状態。

「こんなことがあるんですね〜」と言うと、「お願いだから早く取って〜」と飼い主さん。

前から見るとサーカスのピエロのようで、なんだかとてもコミカル おっと、いけないいけない、早く取ってあげないとかわいそう。

しかし、どうにもこうにもとれません

02DSC02691.jpg

そこで、取り出したるは大工道具。まず電動ドリルの先にダイヤモンドチップをとりつけプラスチック部分を少しづつ削ります。口のすぐ脇を削るのが最も大変。手元が狂うと毛を巻き込んでしまいます。しかし、見ているとついおかしくて手がプルプル・・・・。必死になって削り、その後はニッパとラジオペンチでぺりぺりとプラスチックを割ると、やっと取り外すことができました。

04DSC02690.jpg

やっといつものカワイイ顔をみることができました。

ワンちゃん、お疲れ様。慌てておもちゃを噛んではいけませんよ〜

ゴールデンレトリバーのお腹の中に腫瘍がある?。

001脾臓1DSC01385.jpg

立った姿勢での触診では分からず、飼い主さんの言うとおり横向きにして注意深く探すと、おなかの中央辺りにピンポン玉くらいの腫瘍を触知しました。しかも、前後左右によく動く。レントゲンでもエコー検査でもはっきりと腫瘍が捕らえられ、脾臓に腫瘍ができたものと思われました。飼い主さんと相談して細い針を刺して腫瘍の細胞をとり検査することに。しかし、細胞検査では診断がハッキリ得られませんでした。脾臓の腫瘍で多いのは『血管肉腫』や『悪性リンパ腫』などの悪性腫瘍です。顎や脇、膝裏、内股のリンパ節の明らかな腫れや細胞診、血液標本で異形リンパ球が認められていないことから、血管肉腫が最も疑われました。ゴールデンレトリバーで12歳は極めて高齢です。麻酔をはじめ、手術が引き起こす腫瘍以外の合併症の心配もたくさんある中、私たち病院スタッフと飼い主さんは何度も話し合いを行いました。その結果、この子が元気なうちに手術することに決定。慎重に麻酔を行い、おなかを切り、注意深く腹腔内を探ると目標としていた腫瘍がやはり脾臓にありました。脾臓に腫瘍ができた場合はその部分を取り除くのではなく、秘蔵そのものを摘出します。脾臓には周りの組織から無数の血管が出入りしていますので、その一つ一つを糸で結んで血が出ないようにして切除します。ただ、当院の場合は特殊な機械を使って結さつと切除を同時に行いますので脾臓切除にかかる時間は3分です。

002DSC01386.jpg

切除後は注意深く他の臓器に転移がないか確認します。幸い、この子の場合は転移は認められませんでした。

病気の早期発見を願い、年に1回から2回の健康診断を行う患者さんが増えています。また、トリミングを定期的に行いその時に病気が発見されることもあります。トリミングの帰り際の何気ない会話で『ちょっと待って!もしかしたら・・・』といった具合に病気が発見されることもあります。

しかし、今回の場合この子の命を救ったのは、他でもなく飼い主さん自身です。30kgを超す巨体のしかもおなかの中央に位置する臓器にあるわずか4cm大の腫瘍を見つけたのには脱帽します。

体を横にして毎日なでていたのでしょう。毎日のように体を触ることの重要性を再認識しました。

誰でも愛する犬を失いたくありません。ですから、最近の獣医学の発展はすざましいです。ほとんどの病院はハイテク機械であふれ、設備は人間の病院並です。しかし、ハイテクによるスポット的な検査は、飼い主さんによる毎日の日常的な診察(見て、聞いて、触って)という下地があってこそ有効になるのです。

昨日吐いた物に10CMのリボンが混じっていて、今日も何回か吐く仕草をする。ということで3歳のネコちゃんが来院。飼い主さんのお話では、残りのリボンが家じゅうのどこを探しても見つからないそうです。食欲と元気がなくグッタリ。このような場合は事を急ぎます。最悪の場合、長いリボンが小腸に絡まって腸の運動が抑制され、腸がねじれたま動けずに栄養を運ぶ血管がつまり、腸が壊死して亡くなります。リボンのような布はレントゲンには写りませんし、バリウム検査には時間がかかります。このようなときはやはり内視鏡検査が最も威力を発揮します。内視鏡では食道、胃、小腸の一部の口から約90CMまでの範囲の状態がクリアな画面で観察できますし、内視鏡に装着可能なカンシで異物を取り除くことも可能です。でも、今回はカンシで取れない場合はすぐに開腹手術をする予定で検査を開始しました。

ガスによる麻酔で眠らせカメラを口から食堂に滑らせるように進み、やがて胃に到着すると視界にはすぐに忌々しいリボンが写りました。緑色のモノがリボンです。

RIBON1.jpg
RIBON2.jpg
RIBON3DSC00527.jpg
RIBON4DSC00528.jpg

すぐにカンシを送りこみ、がっちりと挟み込み引っ張りますが何センチあるか分からないリボンは腸のどこかに引っかかっているようでリボンは抜けません。このような場合はある程度のところでやめないと、腸をねじってしまうことがあるので、止めて開腹しました。

 予想通り腸がリボンに絡まるようにしてよじれていました。腸は本来の長さの1/4くらいに縮んでいました。これでは引っ張っても出ないはずです。仕方がないので腸の一部を切開して、注意深くリボンを引っ張り出しました。

これが取り出したリボンです。長さが約80CMありました。どんな風に飲んだのかは不明ですが上手く飲んだものです。異物を取り出した後は急速に状態は回復していきます。切開した腸もしばらくすると全く問題なく動いてくれることでしょう。ネコの飼い主さんはご注意ください。特にネコは日頃からよく吐くので異物の誤食の発見が遅れる傾向があります。越そういう意味では今回はとても早い発見でした。

一年以上下痢が続いているワンちゃんが来院。

今年で9歳になり未去勢とのこと。

お腹の触診をしてみると、下腹部にこぶし大の固いものがあるようなので『もしや?』と思い、レントゲンを撮りました。

前立01腺肥大1092-4_090628_ABDOMEN_4402_CV76621424.jpg

                                 

これはワンちゃんを横から見た写真(右がおしり)で、中央にボヤ〜と白く見えるのが膀胱です(造影剤を入れてあるため白く見えます)。本来なら下の写真のようにもっと骨盤の骨に近い所にあるはず(黒くボヤ〜と映っている)なのに、この子の場合は本来の場所よりもかなり前方に押し出されています。

つまり、膀胱の付け根にある『前立腺』がこぶし大に腫脹し、膀胱を前方に押し出したのです。肥大した前立腺の影響でウンチのたまり場である大腸が圧迫され、ウンチが細く、下痢状になったと思われます。

では、治療に入ります。

前立腺は性腺ホルモンの支配下にあるので、治療は『去勢手術』になります。

02比較11135-1_090618_ABDOMEN_4366_CV76621424.jpg

この子の場合は、9歳と高齢なので全身麻酔による影響が心配です。幸い検査では異常が認められず、普段どうりに手術は終わりました。

ただ、去勢したからといって急に状態が改善せず、4週間ほどは影響が残ると予想されます。

それまでは、かわいそうですが、下痢が続くでしょう。

このような事態を未然に避けるためにも、やはり去勢は早期に行うほうがよいですね

01DSC08531.jpg

痙攣をおこしたハムスターが来院

すぐに酸素吸入をしたところ、無事に蘇生しました。

レントゲンによると肺炎をおこしていることが判明。

呼吸不全からくるショックを起こしたわけです。       

こんな時がいつかはくるかもと思って作っておいた酸素BOXがいよいよ活躍。

02DSC08532.jpg

これは調味料ケースを改造した特製ケースです。

全面が透明シールドになっており動物の状態が一目瞭然です。 背面には酸素吸入用のジャックをつけてあるので酸素吸入が可能です。

03DSC08533.jpg

今回はハムスターが飲みやすいように普段使っている給水瓶を装着しました。

これでしばらく快適に入院できますね

昨年末から当院に1日おきに通われているワンちゃんがいます。

これまでに何回か突然立てなくなり、その度に投薬治療し改善したが、今回は首から下が全く動かなかったとのことでした。幸いにも水と食事は自力で取れるようになったそうです。症状からいって首近辺の脊髄神経が何らかの原因で圧迫され、その部分より下の神経伝達が遮断、手足等の運動機能が麻痺したのでしょう。脊髄造影を行うことで神経の遮断場所を特定し、手術するか検討することは可能ですが、その場合は全身麻酔が必須です。飼い主さんと協議し、しばらくは光線治療を中心に治療を行うこととしました。その結果、みるみる症状が改善され2月中旬頃には身体を起してフセの姿勢をとるにまでになりました。

だいぶ状態も安定してきたので、最近では『水中リハビリ』を行っています。

01DSC08027.jpg

ワンちゃん用のライフジャケットを装着!

おっ、今日もやる気じゅうぶんだねエ   

02DSC08029.jpg

陸上では全く足を動かすことはなかったのですが、このとおり水中では意識的に足を動かします。動かしたい筋肉によって、スタッフが体の支え方や水の深さ等を調整します。

まだ開始して間もないので、疲れすぎないように気を配りながら時間と負荷を調整します。 

03DSC08035.jpg

 

 水中リハビリの後は、『マイクロバブル』でリフレッシュします。

ミクロの泡は優しく身体を包み込み、運動で疲れた筋肉をほぐします。

ワンちゃんも毎回うっとりしています。

05DSC08057.jpg

 その後は『光線治療』を背骨を中心に行います。

専用のカーボンから発せられる可視光線が身体の血行を促し、幹部の腫れや痛みを緩和します。

気持ちいイイので『アメ』も飛び入り参加

この子は朝お父さんが朝の出勤の際に当院に預け、夕方仕事から帰宅時に迎えに来られるという生活を送っています。日中は私の部屋で私やスタッフの動物とふれあい、最近では起き上がっていることも随分増えました。気長な治療ですが、無理なく楽しみながらできる点では最高です。『ボクもまた歩きたい!』という思いが途絶えた神経を再びつなげ、自力で動けるようになる手助けができればすばらしいなと思います。これからもよろしく。

今回は『補聴器』を食べてしまったワンちゃんです。

これまでには、①ゴム、ヒヅメ⇒開腹手術による摘出 ②石⇒内視鏡による摘出 をご紹介しました。

今回はレントゲンで見てみるとまだ胃内に補聴器の部品が留まっており、一つ一つが小さかったので吐きもどさせる方法をとりました。

図1X syuku.jpg

写真はワンちゃんが万歳をしている状態で撮影したレントゲンです。

赤丸で囲った部分が胃で、中に白い細かなものが問題の『補聴器』たちです。

今回は、『食塩』を食べさせました。

その後に外を少し歩かせるとしばらくして吐き出します。

DSC07865 syuku.jpg

出てきた物です。

飼い主さんによると幸い電池は食べていなかったので、それほど心配していませんでしたが、電子部品には有害なものも含まれている恐れがあるし、配線類は腸で引っかかる危険性もあります。

上手く吐き出させられてホッ・・・

吐きだした後に胃薬を飲んでスッキリして帰られました

お問合せ・ご相談はこちら

病院

0761-48-7737

トリミング

0761-48-7730

平日:7時~12時/16時~19時
土日:9時~12時/15時~17時
休診日:月曜、祝日

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

病院

0761-48-7737

トリミング

0761-48-7730

<診療時間>
午前7時~12時 午後4時~7時
土日 午前9時~12時 午後3時~5時
※月、祝は除く

すずき動物病院

住所

〒923-0831
石川県小松市打越町い233

アクセス

加賀方面からは…
①「8号線」からのアクセス
  国道8号線を「沖町交差点」で右折し直進、「打越」交差点で左折してください。
②「加賀産業道路」からのアクセス
  8号バイパス「佐々木I.C」で下りて左折し直進、「打越北」交差点で左折してください。

金沢方面からは…
①「8号線」からのアクセス
  国道8号線を「園町交差点」で左折し直進、「打越北」交差点で右折してください。
②「加賀産業道路」からのアクセス
  8号バイパス「佐々木I.C」で下りて右折し直進、「打越北」交差点で左折してください。

診療時間

平日:7時~12時/16時~19時
土日:9時~12時/15時~17時

休診日

月、祝

第1種動物取扱業

・第220B058号
・登録年月日 令和2年6月16日
・登録期間の末日 令和7年6月15日
・動物取扱責任者氏名 鈴木隆史
・動物取扱業の種別 保管